世の中ままならない 其の二
私が思うに、新人ちゃんはあまり人に関わることに興味がない人間。そして冷めている。
それをイマドキ、というのか、その子の性格だ、というのかは賛否両論あると思います。
が、私にもその片鱗はあるので、その点においては、私もあまり彼女のことを言えたものではないです。
私の性格も、集団行動には不向きである、との自覚は多いにあります(笑)
その自分の本心を上手に隠して生きていくのが、大半の社会人なんだと思う。
彼女はそれを勉強している最中だ
……と思えるのは、彼女から離れて冷静に振り返れるからなんでしょう。
しかし、その性格を差し置いたとしても、彼女には仕事に対する意欲は最後まで感じられませんでした。
「どうしてこの業界に入ったの?」
「希望していたところに落ちて、ここしか受からなかったんで。」
ある時、ちょっとした会話の中で、彼女にした質問。
希望していたところは、この業界とは全く違う職種だといいます。
……まぁ、そういうスタートは往々にしてあるものだとは思いますが。
かくいう私も、職種こそ希望通りだったが、第一希望の会社には入れませんでした。
しかし、彼女は『特にやりたいことはない』のだと言います。
就職活動も、まぁ、コレなら良いかな。と思うところを受けたらダメだったので、受かったところに来た、と。
……私はココで、2つ感心したことがあります。
1つ、『そういう感覚で進路を決め、しかも堂々と言ってのけるって凄い』
2つ、『そんなフワッとした動機の人材を雇ったウチの会社って凄い』
……ええ勿論、誉めてません。
2つ目を大いに主張したいところです。いろんな意味で。